まほらば 全12巻

井に借りて読みました。
アニメ化もされているそうです。

まほらば(12) (ガンガンWINGコミックス)

まほらば(12) (ガンガンWINGコミックス)

読み始めてすぐ、
どっかで見たストーリー展開、キャラ造形に、
「なんだコレ?」と、思いました。
「二番煎じすぎるじゃないか!」と。
だって、1話目で上京してきて、
管理人さんが美人で、他にも個性的な人たちが住んでいて、
どうやら自分は管理人さんと昔、会っているらしい……って、既視感が……
ひとつではなく、たくさんの既存の漫画を混ぜ合わせたような……



コマ割も単調だし、ネームが少なすぎて話が全然進まないし、
登場人物の着ている服が変だし、唐突に4コマ挟むし、
「これ、読まなくても良かったなあ」と思ってました。最初の方は。



途中から、この漫画の独自性が出てきて、
これはこれでありだな、と。
なごみ系なんですね。



絵柄もそうだし、ストーリー展開もそう。
こういう漫画にありがちな、恋のさやあてみたいなのも(ほぼ)なく、
みんながみんな、幸せになる、という。
読んでて嫌な気持ちにならない漫画でした。



表紙を見ていて思い出したのですが、
昔、この漫画について、人と喋ったことがありました。



たしか二年半くらい前、バイト先の漫画売り場で、この本を平積みしました。
アニメ化したので、売れるからです。
閉店後の店内で、バイト先の先輩に「この漫画読んだことある?」と聞かれ、
ない、と答えた私に「別に読まなくていいよ、これは」と先輩は続けます。
「『ラブひな』のパクリだから。劣化版だから」と。
「そうですか」と答える私は、元々、この漫画の絵柄に興味が湧かなかったので、
どうでもいいやと思っていました。



読んでみて、まあ、そのときの先輩の意見もわかるなあ、と。
特に序盤は似すぎですよ。
主人公の造形もそうだし、
この漫画の「桃野」と、ラブひなの「キツネ」がキャラかぶってる……
おせっかい、いつも下宿でごろごろ、酒好き、関西弁……



まあいいや。
最後まで読むと、
伏線はすべて回収されているし、
小ネタはおもしろいし、
まあ、読んでよかったな、と。
人から借りて読む分には良い漫画だと思います。
自分で集めることは、ありませんが。



感想なげえな……
クリスマスイブにすることじゃねえな……