ドリーミング・オブ・ホーム&マザー

打海文三の遺作。この作家の作品を読むのは初めて。

ドリーミング・オブ・ホーム&マザー

ドリーミング・オブ・ホーム&マザー

登場人物は三人。編集者とライターと小説家。
三者三様に、一言で「こういう人」と説明できない部分があって、いい。
終盤、納得いかない部分もあるけど、全体的に見るとすごいおもしろい。



この作家の新刊を、もう読めない、というのは確かに悲しいことかもしれない。特に「裸者と裸者」から始まる3部作の、3作目が永久に読めないなんて、ファンからすると悲劇だろう。



ところで、主要登場人物の一人が、高校時代の同級生(今でもたまに会って飲む)と同姓同名だった。最初の方読んでるときは、ちらちらと、その人の顔が浮かんで困った。