太陽の塔

何ヶ月か前、mixiのオフ会で小説家の笹生陽子先生とお会いした。
その時に知り合った図書館司書の方と本の話をしているときに
私は「ファウストに載ってる作家が好き」
と言い、乙一舞城王太郎西尾維新佐藤友哉滝本竜彦の名を挙げた。



「本のソムリエになりたい」と言っていた司書の方は
「滝本好きなら、森見登美彦とかどうかな」
森見登美彦を薦めてくれた。
その時から読もう読もうと思っていた。
文庫化したのを機に買って読んでみた。

太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔』は日本ファンタジーノベル大賞を受賞した森見登美彦のデビュー作。
森見は京都大学農学部大学院修士課程修了。



この小説を読んで得た印象を一言で言うなら
「学歴の高い滝本竜彦」という感じ。
主人公は大学休学してぶらぶらしてます。



ファンノベ大賞だけど全然ファンタジーじゃない。
主人公の妄想がファンタジーっちゃあファンタジー



帯のコピー
「すべての失恋男たちに捧ぐ、爆笑妄想青春巨編 in京都」
ってどうなのよ?
少なくとも「爆笑」は違うと思う
この小説で笑うとしてもニヤリとかクスクスだろう
爆笑ではない



総評としては「まあおもしろかった」
どちらかというと読み手を選ぶタイプの小説だと思う