我輩はゲームである。其ノ壱
幼いころに何の雑誌を定期的に買っていたかって、人格形成に影響を与えると思う。また、その人がどういう人か判断する基準になる。男の場合、ジャンプやコロコロコミックだと、対象があまりに多すぎて判断がつかないが、ボンボンやガンガンあたりだと、あーはいはい、そういう人ね、という感じがする。
で、私はVジャンプを買っていた。創刊3号か4号くらいから、毎月。4年間くらい*1。
そのVジャンプで毎月1ページ連載していた、えのきどいちろう氏のゲームエッセイを書籍化したものが本書。
数ヶ月前、本屋でVジャンプを見かけ、何となく手に取りぱらぱら開くと驚きの事実に巡り合った。イヨク*2が編集長になっている! あのイヨクが! で、すぐに本棚に戻すはずだったVジャンプを更に読んでいくとまたも驚き! 「我輩〜」まだやっていたのか。というか書籍化しているのか。その本屋ですぐに探したが見つからず、見かけたら買おうと思って数カ月、ついに見つけたので買って読んだ。
我輩はゲームである。其ノ壱 (我輩はゲームである。) (Vジャンプブックス)
- 作者: えのきどいちろう
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/12/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私は小学生から高校生にかけてゲームばかりしていたが、浪人から大学生にかけてはゲームをほぼやらなかった。あれだけ好きだったドラクエも8が出たときやりたいと思わなかった。最近またぼちぼちゲームをやるようになったが、高校生の頃までの熱心さはない。でも、えのきどさんはその間もずーっとゲームをしていたのだ。何かうれしくなった。
本書にひとつだけ注文をつけるなら、活字のQ数が大きすぎる、ということだろうか。子ども向けの連載なので、大きくしたのだろうが、この本を買う人はほとんど、私みたいなオールドファンの大人だと思う。なので、大きすぎて逆に読みにくい。2巻からは、もう少し小さくなっているとよい。
*1:定期購読していた雑誌遍歴=小1:小学1年生、小2・3:なし、小4〜中1:Vジャンプ、小6の間の半年くらい:ゲームオン、中2・3:なし、高1:ファミ通64+、高2:ファミ通64+アドバンスとファミ通、高3:ファミ通、浪人+大学以降:なし。こう見ると漫画雑誌を買ってたことはなくて、ゲーム雑誌ばかり買っていたんだな。
*2:私がVジャンプを買っていたころ、若手編集者として、よく紙面に登場していた
*3:特に印象に残っているのは「MOTHER2」の回。原典がなく、記憶だけを頼りに書くので間違っているかもしれないが、こんな感じ。諸君は「かいせ(貝瀬?)さん」を知っているか。筆者の近所にかいせさんという、いつも洗車をしている人(大家?)がいる。とてもかっこいい。その頃プレイし始めた「MOTHER2」で、最初に主人公の名前のほかに「かっこいいと思うものは?」と聞かれ、迷わず「かいせさん」と打ち込んでしまったほどだ。で、しばらく「MOTHER2」をプレイしていたら主人公が「pkかいせさんα」というPSI(MOTHERシリーズの主人公は魔法や呪文ではなく、PSIという超能力を用いる)を覚えた。これがとても強い。なのでしょっちゅう使っている。そのたびにかいせさんが敵に攻撃している図を想像する。かっこいいぞかいせさん。今日も洗車パワーで敵を倒せ。とかそんな感じ。