バイバイ、ブラックバード

今年の新入社員で「小説が好きなんです!」みたいな子がいて「誰が好きなの?」と聞くと「伊坂幸太郎!」と返ってきて、でも文庫になったの(のうち8割程度)しか読んでいないようで、まだ文庫になっていない「ゴールデンスランバー」を貸したら「借りるばかりでは悪い」とこれを買って読んだようで、貸してくれた。

バイバイ、ブラックバード

バイバイ、ブラックバード

おもしろかった。女優女の話が一番良かった。ラストが上手い。
主要登場人物の一人を、マツコ・デラックスを思い浮かべながら読んでいたのだけれど、貸主に言ったらピンと来ないようだった。誰しもそう考えるだろうと思っていたのは俺の思い込みか、と思ったけれど紀伊国屋書店新宿本店のPOPにはしっかりとマツコ・デラックスの名が刻まれていて「俺だけじゃなかったんや」と思った。



上記新入社員が、ほかにも読むというので、万城目学本谷有希子中田永一のそれぞれまだ文庫化してないやつを貸したのだけれど、一ヶ月たっても返ってこないから趣味に合わなかったのかもしれない。