第140回芥川賞予想

せっかく候補作を全部読んだので、受賞作の予想をたててみることにします。
作品の「評価」なんてできないので「好き度」と「予想」を晒してみる。
敬称略です。すいません。



鹿島田真希「女の庭」        好き度:C  予想:−
田中慎弥「神様のいない日本シリーズ」好き度:B+ 予想:○
墨谷渉「潰玉」           好き度:B+ 予想:×(大穴)
山崎ナオコーラ「手」        好き度:B− 予想:−
津村記久子「ポトスライムの舟」   好き度:B+ 予想:○
吉原清隆「不正な処理」       好き度:B  予想:−



津村記久子田中慎弥じゃないかと思います。
はい、メッタ斬り!の予想と丸かぶりですね。次回はメッタ斬り!の予想が出る前に予想してみたい。無理かなー……。候補作が新聞やニュースに出た次の日か、その次の日には予想出てるもんなあ……。
以下、一言ずつ。
鹿島田真希は好きですが「女の庭」はそんなにぐっときませんでした。
田中慎弥「神様のいない日本シリーズ」は父親が、ずーっとしゃべりっぱなしで、全部信じてのっかっていいのか疑うべきなのか、みたいなとこがおもろいです。
墨谷渉「潰玉」はとてもおもしろかったですが、取らないと思います。「潰玉」が芥川賞をとって、世の中のたくさんの人が読むかもしれないと思ったらどきどきします。
山崎ナオコーラは「カツラ美容室別室」の方が、芥川賞ぽかった気がします。
津村記久子「ポトスライムの舟」は上手いです。そして普段、小説を読まないような人を突き放してないところがいいです。
吉原清隆「不正な処理」は青春小説ともコンピュータ小説とも言い切れない感じがしてグループにくくりにくいところと中途半端な感じがいいです。いろいろ強引な感じがして、それもいいです。



候補作全部読むの楽しかったので、次回もやりたいと思います。



あー、でもやっぱわかんねえな。どれがとんだろな。ナオコーラや鹿島田真希がさくっと持ってくかもな。