冷たい校舎の時は止まる

講談社ノベルス版(上・中・下巻)を人から借りて読みました。

冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)

冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)

冷たい校舎の時は止まる (中) (講談社ノベルズ)

冷たい校舎の時は止まる (中) (講談社ノベルズ)

冷たい校舎の時は止まる (下) (講談社ノベルス)

冷たい校舎の時は止まる (下) (講談社ノベルス)

雪の日、学校に登校してきたのはクラス委員である仲の良い8人だけだった。
先生も生徒も誰も来ないし、チャイムも鳴らないので、学校から帰ろうとすると……ドアが開かない。
ドアだけでなく、窓も開かない。校舎に閉じ込められた8人。
ふと気付くと、校舎内の時計がすべて「5時53分」で止まっている。その時刻は、2ヵ月前に、8人と同じクラスの生徒が飛び降り自殺をした時刻だった。
時が止まった校舎の中、1人、また1人と仲間たちが消えていく。
この異常事態は、8人が8人とも、2ヶ月前に自殺したクラスメートの名前を思い出せないことと何か関係があるのだろうか。
まさか、8人のうちの誰かが既に死んでいて、この事態を引き起こしている!?
……ってな話。



おもしろかったっす。青春小説としても、ミステリーとしても。伏線の回収の仕方がきれいでした。



多くの人がツッコミを入れたくなったかもしれない。ご多分にもれず、私も思いました。
「2階から飛び降りれるだろ!」と。(2階より上の階の窓は開くんです)
飛び降りたら怪我するかもしれないけど、おそらく死にはしないだろうし、「窓の近くに、つたって降りれるような配管はない」と書いてあったような気がするが、カーテンや服をつないで長い布きれにして、それをつたって降りるとか、ほかにもいろいろ方法がありそう。



あ、そういえば同著者の「凍りのくじら」で、「絶対に死ぬことはないであろう高さから飛び降りた」登場人物がいたな。