星のひと

デビュー作読んでファンになったので、2作目も読んだ。

星のひと

星のひと

SFではないです。現代日本を舞台にした連作短編集。総武線とか江戸川とか出てくるので、その辺りの話。
「この星の人間じゃないんじゃないか」って、自分で思ったり、他人に思われたりしている人々が出てきます。
女子グループこえー、ってのと、お人よしっとか善人って周りに迷惑かけてんのに気付かないよな、ってのと、自分は何者かである・特別であるみたいな感覚って、誰しもが一度は感じるものなのかな、俺にはもう戻ってこないんだろうな、っていうの辺りを思いながら読んでいました。
デビュー作『でかい月だな』より現実寄りです。あれは小説すばる新人賞なのに、登場人物がラノベ的だったもんなあ(いい意味で)。