四畳半神話体系

森見家次男。
二段組で、三百頁弱あり、
現在刊行されている森見本の中では
最も長い小説なのではないか。

四畳半神話大系

四畳半神話大系

大学三回生の春までの二年間を思い返してみて、実益のあることなど何一つしていないことを断言しておこう。
異性との健全な交際、学問への精進、肉体の鍛錬など、社会的有為の人材となるための布石の数々をことごとく外し、異性からの孤立、学問の放棄、肉体の衰弱化などの打たんでも良い布石を狙い澄まして打ちまくってきたのは、なにゆえであるか。責任者に問いただす必要がある。責任者はどこか。

自分の人生を振り返ると、
「あのとき、あっちを選んでいれば……」
と思うことがあると思う。



たとえば大学のサークル。



たまたま声をかけられたから、
このサークルに入ったけれど、
違うサークルに入っていれば今頃は……



全四話からなる「四畳半」をめぐる冒険。
男汁満載!
モリミ節炸裂!
で、くすくす笑いすること請け合い。
山本賞受賞作『夜は短し歩けよ乙女』と登場人物がリンク。
京都って楽しそう!



何はともあれ
もちぐまが欲しい!