必読書150

書いていたら、長い文章になってしまったので、
暇な人だけどうぞ。
内容は、大学に入学したての頃の回想です。
(本にはあまり、触れていません)



この本を買ったのは、大学に入ってすぐのとき。



人に話すと、冗談と取られることがあるが、
「本当に」私は大学に入るまで、
本をあまり読まなかった。
高校までは、ゲームばかりやっていて(1日平均5時間くらい)、
浪人のときは、漫画にハマっていた(漫画をたくさん読むようになったのは浪人してから)。
小説を読むようになったのは、文学部日本文学科に入ったからだ。



「絶対、日本文学科!」と考えていたわけではない。
私は「英語」が壊滅的に出来なかったので、
比較的、英語の配点が低い学部学科を優先して受験したのだ。
いくつか合格をもらって、その中で今のところを選んだ。



あまりに本を読んでいないと、ナメられる、と思った。
そこで、最近の本だけ目を通し、読書家ぶろうと思った。



浪人したときの12月に
新聞の特別号のようなもので
「今年の本」というのが、あった。
その年に出版され、
面白かった本、話題になった本をいくつか紹介しているものだ。
春休みには、そこで紹介されている本を片端から必死に読んだ。



ハッタリでしかなかった。
けれど、そのハッタリは、果たして(まあまあ)上手くいった。



ハッタリを、本当のものにするため、
たくさん本を読む必要があった。



そして、「知」というものに憧れを抱いていた部分もあった。
たくさん本を読まなくては、と思っていた。
そんなときに、大学生協で、この本を見かけたのだ。

必読書150

必読書150

著者(というか編者)は7人。
全員知らない人だった。
(冗談抜きで、柄谷行人奥泉光島田雅彦も知らなかった)
目を惹いたのは、帯だ。

これを読まなければサルである

という挑戦的なコピー。
そうか、俺はサルか。
しかし、人間になりたいと思っているサルだ。
よし、読んでやろうじゃないか!













……駄目だった。




冒頭の座談会すら、難しくて、読み通せなかった。
リストは全く知らない聞いたこともない本だらけで
(そして、みんな難しそうだ)
購入しよう、図書館で借りよう、という意欲も芽生えなかった。
私はサルから人間になることを諦めた。



あれから3年(と、ちょっと)



著者7人、全員知ってる!
購入時は読み通せなかった「座談会」が難なく読める!
リストに挙げられている本が、ほとんど聞いたことある!(読んでないけど)
うわ、俺も少しだけ成長したんだなあ。
よし、そろそろ「必読書150」に挑戦するか。