さよならアメリカ
- 作者: 樋口直哉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/07
- メディア: 単行本
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タイトルにアメリカと入っていますが、アメリカは関係ないです。
かぶってる袋に「SAYONARAアメリカ」と書いてあるだけです。
私も袋かぶってみたくなったなあ。
以下、ネタバレ含む感想。
この作品は純文学の賞を受賞しているわけですが
途中で「これは純文学なのか?」という疑問がうかぶ。
読んでいると途中で気付くんですけど
この小説の語り手の一人称主人公が、
いわゆる「信用ならざる語り手」というやつで
記述のうちのどこまでが現実で、どこからが想像かわからないんですよね。
そういう「叙述トリック」を使うのって、
エンタメじゃないの? とか思ってしまう。
しかし、2秒後に、
「別に『叙述トリック≠純文学』ではないし、
この小説の手法を『叙述トリック』とは言わないかもなー」と思う。
まあ何がどうあれ
おもしろかったので、この作者の次の作品も読んでみようと思いました。まる。