土の中の子供

マンションのライブラリーで借りた
表題作「土の中の子供」は2005年に第133回芥川賞を受賞した、中村文則の通算五作目の小説。
ほかに、三作目の小説にして、中村文則唯一の短編小説「蜘蛛の声」を収録

土の中の子供

土の中の子供

この間読んだ「銃」と主人公の像型が似ている。
「銃」も「土の中の子供」も、そしておそらく「蜘蛛の声」の主人公も皆、
思考をするときには一人称が「私」となる男性であり
親に捨てられたりして施設出身



中村文則自身がそういう施設出身なのだろうか



作品は良かった
私は中村文則の文章が好きらしい
「土の中の子供」は「銃」と比べて、意識してストーリーに起伏をつけようとしているように感じた
「蜘蛛の声」はどっちが正しいのか結局わからなかったところが良いと思う



芥川賞の選評が読みたい



あと「遮光」と「悪意の手記」で全制覇
二つとも早く読みたい